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「………ッ!」
夕日が差し込み、紅く照らされる部屋。
ザーーー
水道から水がとめどなく流れ出ている……
少女が額を汗に濡らして何かに怯えるように銃を自分の眉間に突き付けている。
「…ハァ…ハァ…クッ!」
少女は目をきつく閉じ、銃の引き金に指を掛けた。
カラン……
しかし弾は出ず、銃は虚しく床に落ちた。
「…ハァ」
少女は溜息を付き、真っ赤な夕日が差し込む窓を見上げた。
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