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しばらく呆気に取られて立っていると、奥から女性の声がして、僕はビクッと我に帰った。
「…誰ッ!?」
徐々に少女の姿がハッキリしてきた。
ピンク色のカーディガンを身に纏い、スカートは短くロングブーツを履いている。
ブラウンの髪を肩まで伸ばしている。
顔は暗くてよく見えない。
「…ハァ…ハァ」
少女は何故か息切れしていた。
「……?」
(あれは…銃?)
少女の脚には拳銃があった、少女はそれに素早く手を掛ける。
「……!」
(まずい!)
咄嗟に避けようと動いた瞬間、
「待て!岳羽!」
ふと気品のある声が寮に響いた。
岳羽と呼ばれた少女の後ろから女性が現れた。
少女がホッとした様に振り向く。
後から現れた女性は
胸の辺りまで伸ばした紅髪、白い服に黒いスカート、こちらもロングブーツを履いていて、その姿にはどこか気品に満ちている。
僕は状況が飲み込めず、立ち尽くしていた。
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