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言い切る巫女を、男性は複雑な面持ちで見詰めた。
「そなたの血と力……残す気は無いのか」
「無い。必要性を認めぬ」
取り付く島も無い。
男性は小さく溜息をつき、巫女を見た。
「そうか……では、必要性を認める時が来たら助力しよう」
巫女が不審な眼差しを向ける。
「ははははは!ワシではない」
「歳を考えろ」
「うむ、ワシが今少し若ければ側室に迎えたかったぞ」
「断る」
最後まで巫女は傲岸不遜な態度を崩さず
男性は咎めずに
一つの盟約が成された。
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