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「いえ……静かなところで一人暮らしたかったんです」
「……ほー。でも、親とかが心配しているだろう。まだあんたは学生にしか見えない」
「……はは」
僕は小さく笑った。
僕は助手席で縮こまった。
「まあまあそんなに緊張しなくてもいいんだぞ」
大声で笑う吉田さんと、静かに苦笑いする僕。反対の人間のように感じた。
「それにしてもどうしたってこんなところに来たんだい。何にも無いぞ?あ、野鳥撮影とかか」
吉田さんは前方を見ながら話す。
「いえ……静かなところで一人暮らしたかったんです」
「……ほー。でも、親とかが心配しているだろう。まだあんたは学生にしか見えない」
「……はは」
僕は小さく笑った。
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