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Aクンは彼女の学生らしさに感じる苛立ちを、日に日に強めていた。
寮に戻れば伝言のメモが自分を待ち構えてる。
それを見るのが嫌だからと、平日なのに泊まりに行きたがる事もあった。
決して彼女が悪い訳じゃなかったんだけどね。
大人になりかけはまだまだ子供で、子供は子供の相手は出来ないんだ。
余裕がない。
大人の世界で大人の振りして、
大人ぶっていなきゃ子供の自分が顔を出す。
必死で背伸びして大人と肩を並べてる時、自分の中の子供は見たくないものなんだよね。
子供だからこそ、一度は手放さなきゃ大人になれない事もある。
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