1153人が本棚に入れています
本棚に追加
「契約方法は…何がいい?」
止水がそういうと、紫苑は首を傾げた。
「契約方法は決めてないんですか?使い魔さん。」
「止水だ。後、恐らく異世界から来た、ただの人間だ。」
言った瞬間、紫苑の目に涙が浮かんできた。
「召喚すらも失敗するなんて、僕はやっぱり落ちこぼれ…」
暗くなってきた女の子に、止水が近づく。
「俺の名前は、秋坂止水だ。君の名前は?」
泣きながら紫苑は答える。
「神崎紫苑だよ…」
止水は頷くと何かを唱え始めた。
「秋坂止水。我は貴女と契約を結ぼう。我が主は神崎紫苑なり。」
次の瞬間。止水は紫苑の唇を奪う。
唇から離すと、止水と紫苑の指に指輪がはまった。
これで契約完了。
最初のコメントを投稿しよう!