Part2 不思議な日と変な女

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せっかくここまで来たんだし そのスイカジュースの味を 堪能してみようと思った。 それから、元来た道を通り歩いていく。 最初は危険だろうし急ぐか。 っと、思っていたけど 平気だろ。っと、思ったので歩いた。 しばらく歩いていくと、 男2人とすれ違った。 その時に衝撃的な言葉を耳にした。 『にしても、 さっきのはやばかったなぁ』 『お前も助けてやればいいのに』 『無理無理! 男が5人だぜ?勝てっこねぇよ』 『それもそうだな。 まぁ、あの女もそれ承知だろ?』 『だなっ。あんな橋の下で』 『しかも、土手だろ?目立たねぇし』 土手…女…橋の下……。 その瞬間、頭の中で 何かと何かが繋がった。 「おいっ、それどこだよ?」 それと同時に俺の手は その男の胸ぐらを掴んでいた。 「何だよ?いきなり……」 「だから、今言ってた女。 どこにいんだって聞いてんだよ!」 「はっ、橋の下の土手だけど……」 その瞬間、俺の頭の中で ある人物の顔と男達が話す 女の顔が一致した。 「マジかよっ……」 そう、男達が話す女とは さっき話していたあの女だ。 あんなとこにいたのは アイツのせいじゃねぇ……。 俺が…俺が待ってろって言ったからだ。 歩きでジュースを買ったことを かなり後悔していた。 俺は無我夢中で走った。 そして、目的地に着いた。 そこで、目にしたのは 衝撃的な物だった。 城戸が男達に囲まれて 押し倒されている。 城戸本人は殴られて、 意識がないのだろう。 城戸の顔の傷が痛々しかった。 意識がないのをいいことに 男達は2人は足を 1人は馬乗りになっている。 そして、後の2人は 見張りをさせられている。 恐らく、その2人は 見張りとして用意されたのだろう。 そして、男達が城戸の服を 脱がした頃には 俺は見張りの男を殴っていた。 「てめぇ等、汚ねぇ手で ソイツに触ってんじゃねぇっ!」 男達は俺の方に視線を向けた。 「あぁ?誰だよ?」 「そんなことどうでもいいんだよ。 ソイツに触ってんじゃねぇよ」 「なるほど。この女の男か……」 そう言うと、男達の1人が 城戸の服を無惨に破いた。 ビリッと言う音が空気の中に響いた。 その音と同時に俺の拳は 男の顔に当たっていた。
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