序章~デアイ~

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あの事故で多少頭が痛かったがとりあえず猫娘に手料理をご馳走した。 ……一人暮らしで良かった………。 「美味しかったよ~。………ん、眠くなっちゃった………」 あ、一人暮らしって事は布団一枚しかないや………。どうしよう………たかが一枚だし、二人で寝るには狭いし………困った。 「じゃあもう寝るね」 布団の問題を言おうとしたが、当の猫娘は一瞬の内に服だけ残して消えていた。 「えっ?どこに消えたんだ?」 服から出てきたのは帰る途中で会ったあの猫 だった。 「こうすればどこでも寝られて便利でしょ?」 ……その姿でも喋れるのか。なら少し悪戯したくなる。
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