序章~デアイ~

6/20
前へ
/93ページ
次へ
自分の腹を見てみるとあの黒猫はいなかった。全部夢だった様だ。……少し残念だが………。 「さて……朝飯食うか……」 俺は朝飯を作る為に台所に向かった。そこで俺が目にしたのは――― 「あ、おはよ♪」 …………本格的に頭、ヤバイらしい。まあいいや。車にはねられた日が誕生日だったし。これはその埋め合わせだな。 でも、そのエプロンどこから持ち出してきた?あったかもしれないが…………ヤバイ。似合いすぎ。 「何してんの?」 一応聞いてみた。 「朝御飯作ってたの♪」 「へぇ~」 ちょっと覗きこんでみると、そこには猫まんまが二つ。 ………朝飯、これ? 「いただきます!」 「…いただきます」 二人でテーブルにつき、一口食べてみた。 …………うん、ぬるい。多分猫舌だからなんだろうなぁ………。 でも猫背じゃないってのは何だ?
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加