闘病

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 玲於は、それからしばらくすると、度々病室でも心房細動を起こすようになった。  いや、心房細動かも分からない。原因不明な心臓発作に、いつも苦しむようになった。  あの、強い親友が。  凶暴で、クールなアイツが。  目の前で、何回も苦痛の表情を浮かべた。    涙と汗を顔中に流しながら、その激しいだろう痛みに必死で耐えるようになっていた。
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