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玲於の胸に付いている吸盤がまた増えた。
機械的な、ピッピッという心電図の音が異様に響く。玲於の腕には、ほとんど脂肪がなくなって、今にも骨が折れそうだった。
強い玲於の影は、すっかりなくなっていた。
「おい……オメェよ…仕事……ちゃんとあたしの分までやってんだろうな…」
玲於が、出ない声を振り絞って喋る。
「心配すんなよ、あんたより優秀だし」
「ざけんじゃねーよ……あたしに…賞取られたくせにさ……」
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