-THE SPY RING-

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私は思う。こんな私の任務が必要なくなる世界とは有り得ないのか…真の平和が訪れることはないのか。私達はひしめき合う巨大な思惑の中の一つの小さな歯車 だ。私達には自由はない。しかし私は人間だ…そしてスパイ…。同じ理想を描くスパイ同士で手を繋ぎ何かできることはないのか…。私は極秘裏に以前から親交のある人間数名に連絡を取った。彼らもまたスパイだ。それぞれがそれぞれの組織の一員であり任務を抱えている。難しい作業だった。だかやがて暗号によるメッセージが届いた…難しい暗号で解読に苦労したが返事は明るいものだった。やがてまた一人また一人と私達のネットワークは繋がっていった。それがスパイによる国家や組織を超えたネットワーク-THE SPY RING-の始まりだった。
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