第三章

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「お前はいつもそんなに無防備なの?」 布団をめくりながら恵二が言う。 「寝てるうちは誰でも無防備でしょ」 私はちらと腕の隙間から恵二を見上げながら、言う。恵二はまたカメラのシャッターを切る。 「上目遣いとか狙ってんの?」 恵二はニヤニヤと笑う。猫みたいな顔をしている。私は小さく唸った。
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