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「せっかくの土曜日だし、遊びに行かね?」
「んー」
恵二を窓のほうに向かせて、私は着がえながら返事を返す。
「どこか行きたいところとかある?」
「んー」
私は相変わらず生返事だ。
「俺は別に、真咲の部屋でいちゃつくのでもいいんだぜ?」
「んー……ん?」
私は髪を結びながら、恵二のほうをみる。私はもしかして大きな間違いを犯したのではなかろうか。
「よし、返事をしたな。決定」
「ちょ、ちょっと!? 今の返事じゃない!」
私は焦りながら抗議する。
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