第四章

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「せっかくの土曜日だし、遊びに行かね?」 「んー」 恵二を窓のほうに向かせて、私は着がえながら返事を返す。 「どこか行きたいところとかある?」 「んー」 私は相変わらず生返事だ。 「俺は別に、真咲の部屋でいちゃつくのでもいいんだぜ?」 「んー……ん?」 私は髪を結びながら、恵二のほうをみる。私はもしかして大きな間違いを犯したのではなかろうか。 「よし、返事をしたな。決定」 「ちょ、ちょっと!? 今の返事じゃない!」 私は焦りながら抗議する。
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