第五章

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「あ、真咲ちゃん、おはよう」 顔も洗って、キレイに髪を整えて、私は恵二の家にお邪魔した。 「今日の料理当番は恵二なのよ。美味しいご飯を食べられるわよ」 先輩は優しく微笑みながら言った。私は首が千切れそうになるくらい縦に振った。 「姉さん、こいつ、昨日から俺の彼女なんだ」 キッチンに立っている恵二が先輩に言う。 「まぁ、まだ付き合っていなかったの?」 先輩は酷く驚いたという表情をしていた。私は頭の中が疑問符だらけになった。 「小さい頃から真咲ちゃんと恵二は仲良しだったから、もう付き合っているものかと」 うふふ、と笑いながら先輩は言う。私は肩の力が抜けるのが解った。
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