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腕の中で目覚める心地よさを知った。
この時間がずっと続くんだと信じていた。
『なぁ、栞』
『ん?』
いつもの集会の、いつもの場所。
『オレは、お前を幸せにしたい。そのためにはどうしたらいい?』
アイツは、いつになく真剣な顔であたしに言った。
『ずっと一緒にいてくれればいいよ。あたし、もう泣かないから』
アイツの肩に頭を乗せて言った。
『お前、泣くと怖ぇんだもん(笑)』
そんな他愛もない話でも、アイツの仲間がいて、爆音と単車のライトがキラキラしているこの場所は、あたしとアイツの居場所だと思っていた。
ずっと一緒だよね?
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