4279人が本棚に入れています
本棚に追加
初夏の夜。
日中と比べ、快適な気温と心地良い風が頬を撫でる。
こんな季節が俺は大好きだな。
そして今日は記念すべきかけがえのない日になる予定だ。
すると、遠い視線の先には待ち合わせにやってきた美樹の姿が見え始めた。
こちらに歩みよりながら
美樹は最初は手を振っていたものの、
徐々にその表情は曇っていき
何かに気づいたのか急にギョッと真っ青になり、何か必死で俺に向かって叫んでいる。
「ちょっ!ゆうやー!うしろー!!」
美樹の慌てた声に気づき、俺はふと後ろを振り返る…
道路のど真ん中、振り向いた目前には、
迫り来るライトの壊れた大型トラック‥
なんという出オチ
キキィー!!!
ドンッ!!ぺちっ
「いやぁぁー!!ゆうやぁぁー!!」
―――――――――
最初のコメントを投稿しよう!