俺、この戦いが終わったら、プロポーズするんだ…。

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…あれ? 真っ暗な空間の向こうに微かな光が差し込んだのだ。 その時パァァと俺はベールに包まれたように光り輝く…。 あっ手が生えた!足も!体がある!全部透けてるけど… なんか魔法少女の変身シーンみたい! 多分魂の具現化ってやつかな? つまり魂自体を体の形にしたんだ… 本当にあるんだな…。 夢か幻か。それとも現実か。 いや…どれにせよ関係ない…… 足があるんだから進むしかない。 俺は迷わず光に向かって歩いた。 不思議と恐怖心はさっぱりと消えた。その光は優哉にとって希望の光。 歩くたびに光は大きくなる… いや近づいてる。 やがて光は俺を包むように全面に広がった。 ――全て真っ白な空間だ さっきの暗闇とは真逆であり、先ほどの闇は何処へやら。 振り向いても先ほどの闇は消え失せていた。 そして暖かい… 気温的なことではなくなんか心が暖かくなるというのか心地いい… しかし何もない ただ白い空間だ すると、 何をしようか途方にくれる俺の目の前に、風船が破裂したような音と共に煙が舞い上がったのだ! ボンっ! ビックリした・・一体今度はなんだ…? その煙は段々と薄れていき その白い煙の中から出てきたのは、 なんと白く途轍もなく長いハシゴ。
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