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2人は、この街で一番背の高い教会に入った。
「おー♪間に合った。」
瞬間、ざわめきが消え、「きゃあああああ~~~っ!!!!!!!」
壮絶な叫び声が鳴り響く。
『きゃ~、燗様今夜もかっこいいっ!!』
『あの切れ長の目が色っぽいよね~。』
「んー、燗とくるとすごいねー、男前ー。」
淡夜は、呑気にからからと笑う。
『淡夜さんカワイイっ!!!』
『天然っぽいとこツボなんだけと!!』
「お前もなんだけど。」
燗も、ぼそっと言う。
「何がー?」
淡夜は、のんびり聞く。
燗は、またため息をつき、淡夜の頭を撫でた。
「いーや、鈍感なお姫様。」
「馬鹿にされた気分ー。」 淡夜は眉間に皺を寄せ、不機嫌そうな顔になった。
「してない、してない。可愛いってことだから。」
「まー、お世辞だろーけど嬉しいや。」
淡夜は、満面の笑みを浮かべる。
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