絶望

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そして、班決めの時間が来た。 「では、今から修学旅行の班を自由に決めてください!ただし、4人以上7人以下は絶対守ってくださいね」 先生が言い終わるとみんなは席を立ち上がり、班をつくり始めた。 「じゃあ晴菜ちゃんのとこに、うちらも入っていいか聞いてこよう!」 「うん!」 そして、晴菜ちゃんに声をかけようとしたら、私は後ろから腕を掴まれた。 「痛!!」 後ろを振り向くと、そこには加恋,萌,唯がいる。 「…何」 私は素っ気なく聞いた。 「ちなっちゃん、加恋達と一緒の班になろ!」 加恋に続けて唯,萌も、 「あたしら3人しかいなくてさ…」 「だから一緒になろ!」 私と美奈はビックリしたが、晴菜ちゃん達と行きたいから、こんなのお断りだ。 「無理。私達は、晴菜ちゃんと行く」 すると、加恋達は先生の所に走った。そしてしばらくすると先生が来て、 「千夏、美奈、加恋達と一緒になってあげなさい」 「なんで!」 私と美奈は聞く。 「もうあなた達以外の班は決まってますよ?」 え?と思い晴菜ちゃん達の方を見ると、もう決まったらしく、班長などを決めていた。 「そんな…」 私と美奈は絶望する。 「じゃあ千夏!美奈ちゃん!よろしくね!」 加恋が笑顔で私の耳元に来る。そして小声で、 「加恋達から逃げようなんて無駄よ。あきらめなさい」 そう言い残すと、3人は先生に班が決まった事を報告しに行った。
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