11人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
そして、班決めの時間が来た。
「では、今から修学旅行の班を自由に決めてください!ただし、4人以上7人以下は絶対守ってくださいね」
先生が言い終わるとみんなは席を立ち上がり、班をつくり始めた。
「じゃあ晴菜ちゃんのとこに、うちらも入っていいか聞いてこよう!」
「うん!」
そして、晴菜ちゃんに声をかけようとしたら、私は後ろから腕を掴まれた。
「痛!!」
後ろを振り向くと、そこには加恋,萌,唯がいる。
「…何」
私は素っ気なく聞いた。
「ちなっちゃん、加恋達と一緒の班になろ!」
加恋に続けて唯,萌も、
「あたしら3人しかいなくてさ…」
「だから一緒になろ!」
私と美奈はビックリしたが、晴菜ちゃん達と行きたいから、こんなのお断りだ。
「無理。私達は、晴菜ちゃんと行く」
すると、加恋達は先生の所に走った。そしてしばらくすると先生が来て、
「千夏、美奈、加恋達と一緒になってあげなさい」
「なんで!」
私と美奈は聞く。
「もうあなた達以外の班は決まってますよ?」
え?と思い晴菜ちゃん達の方を見ると、もう決まったらしく、班長などを決めていた。
「そんな…」
私と美奈は絶望する。
「じゃあ千夏!美奈ちゃん!よろしくね!」
加恋が笑顔で私の耳元に来る。そして小声で、
「加恋達から逃げようなんて無駄よ。あきらめなさい」
そう言い残すと、3人は先生に班が決まった事を報告しに行った。
最初のコメントを投稿しよう!