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気分は最悪だ…。班が決まるまではすごい行く気だったのに。
「3班集合ー!」
加恋が叫ぶと、萌と唯が集まってくる。
あぁ…私達3班なんだ。
「ちなっちゃんー!美奈ちゃんー!集合!」
「あぁ…ごめんね」
私と美奈はしぶしぶ集まる。
「班長決めたいんだけど、皆は誰がいい?」
唯が話し出す。
「加恋は、ちなっちゃんがいいと思いまーす」
「あたしもー」
加恋につられ、萌が言う。
「つーことで、決定~♪」
「はぁ!?ちょっと待ってよ。まだ私いいって言ってないし」
すると加恋がまた小声で
「加恋達に逆らおうなんて、100年早いわよ」
私はすくみ上がってしまった。寒気がする。
「千夏、大丈夫…?」
美奈…ありがとう。
「大丈夫…。いいよ、私…班長やる」
加恋達の目は輝き、口々にやったー!と言っている。
「千夏、いいの?」
美奈が心配そうに聞く。
「うん。こういうの慣れてるし。それに、なんでも強気でいかなきゃ。いつまでもクヨクヨしても何も変わらないしね」
美奈は最初驚いた表情だったが、次第に笑顔になり
「そうだね!頑張れ千夏!」
美奈は心から応援してくれた。
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