第1話 きっかけ

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私はいつも一人だった 別に一人でも良かった 気楽だし 気を使わなくていいし … でも クラスメートの楽しそうな声や まだまだ先のスケジュールをたてたりする声を 聞く度 自分の居場所はない そう思った そんなある日 一人の男子生徒が 声をかけてきた 過去私は 散々男子に馬鹿にされ 毛嫌いされたから 何か文句でも 言われるのかと 思って 挙動不振になった そしたら 案の定 その男子生徒は 笑った 笑ってこう言った 「ごめん、いきなり声かけてびっくりした?」 優しい声だった 私は首を横に振った 男子生徒は 手招きをして 微笑んだ 私は わけがわからず 取り敢えず後に ついていった
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