第一章…出逢い

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第一章…出逢い

ここってどこ……? 何でアタシ…こんな狭い処に居るの? 昨日まで…お母さんと幸せだったのに…… そうか! 変な人が、お母さんを殺して…アタシを捕まえたんだ! 許せない…… アタシが…20歳になったら…その時は…! 健太は隣街のペットショップにいた。 大学に入学したお祝いと…最近少し伐つ気味だった事を心配して両親がペットを飼う事に決めたのだった… 可愛いペットを見ていると、健太は少し癒された気持になった… 一つの箱の前で健太は脚を止めた… 子猫は震えながら健太を見ていた…… 『これ…猫かな?』 姿は狐に近く…耳が大きく目がクリクリしていた。 『可愛いなぁ……』 健太の脇を店員が通った。 『すいません…これ…何て種類ですか?』 店員は少し困った顔で答えた…… 『実は…今日入ったんですが、血統書も種類すら判らないんです…だけど、あんまり可愛いから…保健所に連れて行くのが偲びなくて…』 『へぇ~。』 健太はまた子猫を覗き込んだ……
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