第五章…胸騒ぎ

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藤の色だ……… ミーは口に入れた…… 美味し~い! ミーの姿に健太も満足そうに笑った…… 車は目的地に着くと皆は降りてテーブル等をセットした… 『ここで待っててね…遠くに行ったら駄目だよ。』 健太はミーをバッグに入れて置くと、設置を手伝った…… ガサガサ… ミーの脇の林から猫が表れた…… 『あなた…変わった種類だね……あたしメイサ…』 少し汚れたノラ猫はミーに近付いた。 『こんにちは…あたしミー…』 『飼い猫?』 『うん……』 『そうかぁ…可哀想に…自由に走り回る事も出来ないのね。』 メイサの言葉にミーはカチンと来た。 『あたしは可哀想と思わない…だって…好きな人と一緒に居られるんだから。』 『好きな人…?人間の事…?』 『そうだよ…!』 メイサは笑った… 『あなたも…猫が20才になると人間になれるって思ってるの?』 ミーは困惑した。 『そんなの噂話しだよ…あたしの知り合いで人間になれた猫は一匹もいない!』
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