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藤の色だ………
ミーは口に入れた……
美味し~い!
ミーの姿に健太も満足そうに笑った……
車は目的地に着くと皆は降りてテーブル等をセットした…
『ここで待っててね…遠くに行ったら駄目だよ。』
健太はミーをバッグに入れて置くと、設置を手伝った……
ガサガサ…
ミーの脇の林から猫が表れた……
『あなた…変わった種類だね……あたしメイサ…』
少し汚れたノラ猫はミーに近付いた。
『こんにちは…あたしミー…』
『飼い猫?』
『うん……』
『そうかぁ…可哀想に…自由に走り回る事も出来ないのね。』
メイサの言葉にミーはカチンと来た。
『あたしは可哀想と思わない…だって…好きな人と一緒に居られるんだから。』
『好きな人…?人間の事…?』
『そうだよ…!』
メイサは笑った…
『あなたも…猫が20才になると人間になれるって思ってるの?』
ミーは困惑した。
『そんなの噂話しだよ…あたしの知り合いで人間になれた猫は一匹もいない!』
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