第五章…胸騒ぎ

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『嘘だ!だってお母さんも言ってたもん!』 『じゃあ…お母さんは何で人間になれないの?悪い事をしたの…?』 『お母さんは…お母さんはあたしの為に…人間にならなかったんだ!』 メイサは寂しい笑顔を見せた… 『ミー…あたし達の寿命は人間で言う10才くらいが限界なんだよ……それでもあたし達は80才になってしまう……』 ミーは驚いた… 『人間になれるなんて夢の話しだよ……』 『違うもん!だってマーサは人間になれたって……』 『あんたは子供だ…これから色々な事を憶える……もしも…人間になれるとしたら…あんたが死んで生まれ変わった時だよ…』 ミーは黙った…… 『おーい!ミーちゃん!用意出来たよ。』 健太が叫んだ。 『あんたの好きな人だね……あたし…信じないけど…祈るよ……あんたが人間になれるように……』 『あ…ありがとう……』 ミーは言った… 『ありがとう…?何それ?』 『ありがとうは、嬉しい時や、友達に言う言葉だよ…』 『ありがとう…か…いい響きの言葉だね…』 メイサは目を閉じた… 『ミーちゃん!おいでーっ!』 健太の声にメイサは背を向けた… 『幸せに…ミー…あんたなら必ず人間になれる…そんな気がする…』 メイサは走り去った。
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