第五章…胸騒ぎ

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バーベキューとは…何て煙い食べ物だろう… ミーは目に煙が入り涙が溢れた… 『さぁ…出来たよミーちゃん。』 健太は肉をお皿に乗せて持ってきた… 『そうか!猫舌なんだよね。』 目を細め笑いながら健太は肉に息を吹きかけた… 『フー…フー…』 健太の唇が肉を挟んですぐ近くにあった… ミーは照れ臭くて下を向いた… 『ミーちゃん…あ~ん!』 肉を差し出す健太に…ミーは口を開けた… モグモグ… 『美味しーい!』 『美味しいかい?ミーちゃん…』 あっ…また言葉判った! ミーはまた口を開けた… 『はいはい…偉いね…よく食べるね、ミーちゃんは。』 一時の至福の時間…… ずっと…健太と、こんな時間が過ごせたらいいのに… ミーはさっきのメイサの言葉を思い出していた。 あたしは…人間になれないの……?健太… いつの間にか皆は水着に着替えていた… 『俺達も入ろう…ミーちゃん。』 健太はミーを抱きながら川に入った。 『け…健太!離さないでよ!』 ミーは脅えた。 『大丈夫…ミーちゃん…僕はここに居るよ…』 『健太……あたし…健太の事は全部信じられる……ずっと一緒だよ…』 ミーは目を閉じた…
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