第一章…出逢い

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『幾等ですか…?』 また店員が慌てた。 『あの……今…金額の設定してますが…多分…書類ないから…3万円位だと思います。』 『三万円かぁ……』 健太は母親を探した… 『母さん!ちょっと来て。』 母親は奥から歩いて来ると言った… 『健太、大きな声出さないで、恥ずかしい…』 『この子見てよ。』 母親は目の前の子猫を見て言った。 『まぁ…可愛い子ねぇ…』 『だろ?母さん、この子にするよ!』 店員は慌てて店長を呼んできた。 『すみませんお客様…こちらの子猫はまだ商品として出しておりませんで…』 『何故です?』 『予防接種や避妊等…』 『必要な事は僕がやりますから!お願いします、売って下さい。』 健太が頭を下げ交渉すると…根負けしたのか…承諾した。 『いやったぁーっ!』 健太は狭い店で大きな声で叫ぶと子猫を覗き込んだ。 『僕の名前は健太だよ!今日から家の家族になるんだよ。』 『ケンタ……あたしはミーっていうの…ほんと?ここから出してくれるの?』 『あはっ!母さんこの子、ミーって鳴くよ、ミーちゃんにしようよ!』 『えっ?ケンタ…あたしの言葉わかるの!?』
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