第三章…嫉妬

1/4
前へ
/22ページ
次へ

第三章…嫉妬

新しい暮らしは幸せだったが…ミーは時折、母親の事を夜想い出して泣いた… そんな時…健太は必ず優しくミーを抱いてくれた… ミーの中に動物にはない感情が芽生え始めていた… それは… けして叶わない願い… 健太に対しての恋心だった… ある日健太は女友達を連れてきた。 『散らかってるけど…』 『おかまいなく…』 部屋に入るなり、女友達は叫んだ! 『うっわぁーっ!可っ愛いーっ!』 ミーは知らない人間の登場に警戒した。 何よ……このメス… 『原田さん…紹介するね、ミーちゃんだよ。』 健太は笑顔で紹介した。 『ミーちゃんかぁ…可愛い…あたし原田奈美江…よろしくね。』 『はらだ…なみえ…か…』 『きゃーっ!可愛い声で鳴いたよ!』 奈美江はキャーキャー言って喜んだ。 ミーは奈美江から香るフレグランスの香りに不快感を抱いた… 『臭い……』 『さぁ…ミーちゃんミルク飲もうか!』 『あっ…ねぇねぇ…あたしにやらせてくれない?』 奈美江は言った。 『いいけど…飲むかなぁ…』
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加