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『ごめんね…興奮させちゃったね…お邪魔しました。』
健太は奈美江を玄関まで送りにいった。
オデコに当たる冷えぴたが心地好く…ミーは目を瞑った。
気持ちいい…。
その夜夢を見た…
健太が離れて行ってしまう夢を…
ミーは叫んだ。
嫌だよ…行かないで…
健太ーっ!
目を冷ますと健太はミーを抱いていた…
『健太……』
『どうしたの?ミーちゃん……怖い夢を見たんだね…大丈夫、僕は此処に居るよ!』
ミーは健太を見つめ言った。
『あたし…もう知らない処に行きたくない!出来る事なら……20才まで、ここに居れたら……そしたら……人間になって……健太のお嫁さんにして欲しい…』
健太は優しい顔で言った。
『うん……ず~っと一緒だよ、ミーちゃん…』
『えっ…?』
ミーは信じられなかった…健太は確かに、ミーの言葉に答えてくれた…
『嬉しい…嬉しい…ありがとう健太…』
ミーは健太のCDデッキから聴いた歌詞の、ありがとうって言葉は、こんな時に使うんだと思った。
『ありがとう…ありがとう…』
ミーはいつまでも健太の腕の中で泣いた。
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