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第四章…故郷
それから3日後の土曜日…健太はミーを連れてドライブに出掛けた。
もしもの場合を考え、首輪に紐を用意して、ミーに外を歩かせてあげようとしていた。
健太は初心者のおぼつかない運転でミーに話しかけた。
『ミーちゃん…これから行く処はね…僕のおばあちゃんの家なんだよ。』
ミーはワクワクしていた。
おばあちゃんの家…おばあちゃんって家族かな?
ドライブは約一時間程で目的地に着いた。
『さぁ…ミーちゃん、ここだよ!自然があっていいだろ?』
都内から僅かに一時間弱だったが、そこは健太の家の近所とは異なった…
いい匂い……草や…木や…風の匂いがする…
ミーは自分の生まれた場所に近い事を感じた。
ガラガラ…
『おや…健ちゃん、よく来たね~。』
『おばあちゃん、新しい家族を連れて来たよ!』
おばあさんはミーを見て嬉しそうに目を細めて言った。
『おやおや…可愛い子だね…』
ミーは、おばあさんに懐かしい匂いを感じた。
『こんにちは…ミーです…』
『おばあちゃん、ミーちゃんが挨拶してるよ。』
『おやおや…初めまして、ミーちゃん。』
あっ…!健太、またあたしが言った事判った!
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