雨に打たれて

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「にゃっ!?」 別のもう一匹も、僕の目の前に。 さっきから居る生き物よりも大きい…でっ、デカい!! 嫌だ!!嫌だ!! 僕を食べたって美味しくないよー!!(泣) ママのオッパイ飲んで無いからガリガリだし、生まれてちょっとしか経ってないから大きくもありません!! だから僕を食べたって、君達のお腹は満たされないよー!!(泣) 「ふふっ…。あのまま死んじゃうと思って心配したけど、これだけ鳴いて暴れられるのなら大丈夫ね。」 へ? 「本当にママ、猫ちゃん大丈夫なの?」 へ?? 「えぇ、大丈夫よ。身体もさっきみたいに冷たくはないからね。 美海(みう)が猫ちゃんを助けたのよ。 猫ちゃんも美海も良かったね♪」 「うん♪」 助けた??? 小さい方の生き物が僕を…助けた??? えっ? そんな馬鹿な…。 あ…でも、良く見ると僕の身体を暖かい布が包んでる。 それに、生き物の目が優しく僕を見てる。 だけど 「ねぇ、猫ちゃん。 どうして独りぼっちで雨に打たれてたの? もしかして…ママ居ないの?」 美海って呼ばれている生き物が、僕の隣りに座って悲しい目をして尋ねた。 果たして言葉が通じるのだろうか? 僕には生き物の言ってる事が一応分かるけど…。
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