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学校からの帰り道、僕は見つけた。
「にゃあ~……にゃあ~……」
弱々しく鳴いて空腹を訴える、捨て猫を。
段ボールに入れられており、正面には「拾え。さすれば汝は救われる(?)」と書いてあった。意味不明だった。
可愛い猫なのに、捨てる奴の気が知れない。僕はゆっくりとその猫に近づいて行った。
すると、いきなり横から来た自転車が、僕を襲う!
「おぐふっ!」
脇腹衝突!34582ダメージ!
え?喰らいすぎ?大丈夫。僕のヒットポイントはマックスで100。それ以上は大して変わりません。
「う゛ぉぉぉぉ……」
そのはずなのだが、脇腹に走る激痛で死にそうなのは何故だろう。おかしいな。やはり万単位はきついか。
「クソガキぃ……!」
自転車を運転していた子供(クソガキ)を見た(睨んだ)僕。その瞬間、そいつは全力で自転車をこいで逃げて行った。
ま、子供だし、許してやるかな、
「逃げんなやクソガキがぁっ!謝れやっ!土下座してすんませんでしたぐらい言えやぁっ!」
なんて考える程、僕は聖人君子ではありません。スーパーサイケデリックマシーン(マイ自転車)があれば、すぐにでも追いかけて血祭りにあげてやるのに。走って追いかけないのは、決して怠いからじゃありませんよ?
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