暗闇の時刻

第三章 ～希望の光～

僕はすべてを思い出した。

僕は交通事故にあったんだ。

妻との新婚旅行の最中に飛び出してきた車から妻を守りそして、僕が突き飛ばされた。

ここは、生と死の間際の世界。

そう思った瞬間、急にしょっぱい液体が僕の目から流れ出した。

まだ死にたくない。

死ぬわけには行かない。

だが、僕はどうすることもできないのだ。

僕はここへ来てはじめて真の絶望を感じた。