序章

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元宮恋歌 17歳。 両親が歌が好きで付けられた名前。あたしは名前をとても気に入っている。 優しい両親に恵まれて、すくすくと良い子に育った。 …だけど、5歳の秋。あたしは風邪を引いてしまい病院に運ばれた。 あたしにとって対した風邪じゃないのにお医者様は両親を強く、強く叱った。 悲しむ両親を見て、お医者様のせいだと思い庇った。 ママとパパを怒らないで、先生なんて大嫌い! 言い終わると同時に、母の手があたしの頬を叩いた。 何が何だか分からず、大泣きした。自分が手を上げた事なんか気付かなかったのか、青ざめて母は必死に謝った。 その時はまだ、あたしの命が短いなんて知らなかった…。 知ったのは、7歳の寒い寒い冬の事…。
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