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慎吾と仲良くなってからは毎日が華やかになった。
今まで経験しなかった、むしろ友達の居ない俺には無理だったことを慎吾は軽く俺に体験させてくれた。
カラオケやボーリング、やったことのない俺をびっくりした目で見た慎吾だったけど、馬鹿になんかしないで笑って俺を誘ってくれた。
初めての友達が慎吾でよかったなぁとしみじみ思った。
「…ん…あっちゃん!」
いつの間にか風呂から上がっていた慎吾が耳元で叫ぶ。
キーンとして、少しだけイラつく。
「なんだよ。そんな耳元で叫ばなくても聞こえるって」
「だって何回も呼んだのに返事しねぇんだもん」
「あ、わりぃ」
「じゃあ今日は何して遊ぼうか?」
慎吾はにっと笑い何しようかと悩む。
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