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「危なかった…。帰ろ…。疲れたし…。」
聖は帰る時も前後左右、はたまた上下まで見渡していなければならない。いつ何が起きるのかわからないから…。
「家に着いたら…この本読んでみるか。何かこういうの信じないタチなのに買っちゃったんだよねー。」
聖が買ってしまったという本は、いわゆるおまじないの本。神とか天使とかがよく出てくる本である。
「あらゆる厄から守ってくれる天使なんて居る筈無いのにね…。流石に俺だって十五年間この体質じゃ、助けが欲しくもなるさ。」
そう呟きながら、聖は家に着くのであった。
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