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…あれ?なんか口が勝手に動いて呪文らしきものを言っちゃったよ。     「しかも俺さ…、さっき召喚陣の外に居たのに、いつの間にか中に入ってるよ…。」     五分間ぐらい聖は呆けていたが、何も起きてはいなかった。     「なんだぁ…何も起きてないじゃ…」     「アンタがオレの出口を足で踏みつけて塞いでるんだよっ。足を退けぇぇぇ!!」     自分の足元から怒声が聞こえ、びっくりして聖は慌ててその場から退ける。     「ったく…。」     のそのそと召喚陣が書かれた床から這い出てくるのは、怒声の主だろうか。     「えっ…。」     .
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