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『だってぇ、お化けってあんな風にしてなくちゃいけないんでしょ?』 「…そんな訳あるか~!!」 「もう、こんな奴ほっといて食事じゃ」 『え~、冷たい~』 『ちょっとくらい付き合ってくれてもい~じゃん』 『話し相手もいなくって、ずっと一人だったんだも~ん』 『ちょっとくらいさ、若い女の子がさ、淋しがってるんだからさ、話し相手になってくれてもさ、……』 「……」   確かに。 誰とも話しも出来ず、誰にも自分の存在を認識されない事は、この上無い淋しさじゃったろう。   「え~い!、分かった、分かったから、そのブツブツ言うのを止めい!」 『え~ホント!あたし淋しさかったんだ~』 『話し相手出来て、すっ……ごい嬉しい!!』 『なんか今日は、良い事あるんじゃないかな~って思ってたんだ~』 『芸能人に会えるんじゃないか~とか』
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