グレイと一弥の修行

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訓練が終わり、とぼとぼと部屋に戻る一弥。 (グレイ……あんまりや。) そんな事を思いながら、裏通路を通っていると、一人の老人があぐらをかいて座っていた。 一弥は気になったため、老人に話しかけた。 「じっちゃんどうしたんや?」 「あ、あぁ。商売をちょっとな……」 掠れた声で答える老人の足下には、柄の無い刀や、ボロボロの銃、変な形の刀等の珍品が置いてあった。 「おぉ!!」 珍品が一弥の貧相な美的センスに火を付けた。 「この刀いくら?」 ボロボロの柄の無く、刃零れした刀を手に取って老人に尋ねた。 老人は一弥を目をまんまるにして見た。 「坊主……どうしてその刃零れした刀を?」 掠れた声が尋ねる。 「ワイの何かにピンと来たんや!!」 ビシッと言い張る一弥に老人は驚いた様子で答えた。 「いいよ。持っておゆき。」
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