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「ひょっとして完全に迷ったの?」
クリアは目を点にして言った。
嫌な汗が出てくる。
クリアは必死に路地を歩き続けた。
しまいには、走り始めた。
「わぁぁあああ!!迷っちゃったぁああ!」
涙を溢しながら走り続けるクリア……パニック状態だ。
もう自分が何処にいて何処へ行けば良いか分からない。
しばらく走ると巨大な鉄の門の前へとやって来た。
「ひっぐ……らに…?こえ…?」
分からないが、とりあえずやってみようと思い、鉄の門を叩く。
「いたひ…。グス」
鉄の門は思ったよりも硬く重い。
「うぅ……うぅ。」
クリアは門の前でしゃがみ泣いている。
なんか子供みたいだ。
「あれれ?どうしたの?」
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