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「ぅ…ぅわ…。」
クリアは苦い笑いを溢した。
「てへっ」
女性はニコッと笑った。
「あ、そういえば名前教えてください。」
クリアは突然思い出したように尋ねた。
「え?私?エリスっていうの。あなたは?」
「私はクリアです。」
「そっかぁ。クリアちゃんかぁ、それで、なんで迷ってたの?」
エリスが尋ねるとクリアは突然顔を赤くした。
「えっと…分かりません。路地あるってたらなんか…」
「あぁ…あの馬鹿と同じか。」
「あの馬鹿って誰ですか?」
「グレイっていう私の弟分。」
「へっ!?グレイ?」
「そうそう。あの門力ずくで開けんのもそいつ。知ってるの?」
「あ…はい。」
「馬鹿な事してないよね?あいつ。」
「…………。」
クリアは答えられなかった。
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