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長かった渓谷をジャンゴは抜けた。
「この階段を登った先がサン・ミゲルだな!」
そして、階段を登り始める。
サン・ミゲルへ続く階段を登りきった時、そこには帽子の男が立っていた。
「………」
「誰だ…?」
ジャンゴの声に気付き帽子の男が振り返る。
振り返ると同時にこの帽子の男から闇の力を感じた。
「イモータル!?……いや、ヴァンパイアか!?」
そして、どこからか笛の音が鳴り響く。
「なんだ……!?」
その笛の音を聞いた帽子の男が苦しみだす。
「………う!?う………う!!」
ジャンゴは太陽銃を構える。
「たい………よう………たいよう………じゅう………」
「…?」
「太陽銃………ガン・デル・ソル!!!」
「何!?」
帽子の男の鋭い爪がジャンゴを切り裂くと同時に太陽銃ガン・デル・ソルを奪った。
(太陽銃を奪われた!?……だが、太陽銃は太陽仔にしか扱えないはず……ましてやヴァンパイアに扱えるはずが………)
バンッ
「なっ……何ッ……!?」
ジャンゴを太陽銃の一撃が貫いた。
「ばっ……バカな……なぜ、ヴァンパイアが!?」
力なく倒れるジャンゴ。
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