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…我が名は焔………
「いや知ってっから」
…何故訊いた?
「俺の礼儀に逆らうから」
…ふざけ……
「んじゃ俺の名前な。俺の名前は紅 阿修羅だ」
…そうか、ではこちらも姿を見せるとするか………
阿修羅の顔を覆っていた骸骨の面が右の縁から剥がれていき、天に舞っていった。
黒衣も同様に細かくなり、宙に躍っていた。
しかしそれは、空には溶けずに一点に、阿修羅の目の前に集まっていった。
その破片達が型どったのは…………"龍"だった。
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