汝、我と契りを交わす

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「オッハよ阿修羅」 「相変わらず幸せそうだな龍」 この物語の主人公、紅 阿修羅(クレナイ アシュラ)とは彼のことである。 そしてその友人、幼なじみである天地 龍乃介(アマチ リュウノスケ)である。 「やっほ!修羅クン?」 この少女は棗 遥奈(ナツメ ハルナ)二人の幼なじみである。 龍「オッハよ~遥奈ちゃん!」 阿「ヨッ」 阿修羅のこの挨拶が気にくわなかったらしく、頬を膨らませ 遥「フン!いいもんね~」 そのまま走り去ってしまった。 阿「なに怒ってんだ?アイツ」 龍「お前、疎(うと)すぎ」 ハァと溜め息をつき遥奈を追いかけて路地の角を曲がった。 ………その時! 我に"殺"の……… 殺の快楽を……… 我が宿主よ……… 我が力を………… 解き放て………… 「うぁぁぁぁぁぁ!」 阿修羅は突然、右眼を押さえて座り込んでしまった。 「クソが!何だよ……………」 我に"殺"の……… 殺の快楽を……… 我が宿主よ……… 我が力を………… 解き放て………… 「また……何か頭に響く声…」
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