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そして、我が力で皆を守ってはどうかな?
「みんなを、守る………だと?そんな事が………」
出来る、と言ったら?
「欲しい……欲しいに決まってンだろ!その力」
では、あの化け物の前で叫べ!………
「分かった、やってみる……」
阿修羅は教室から躍り出ていきそのままグランドに飛び出していった。
さぁ叫べ!我が名を……焔と!
「焔――――!」
途端に阿修羅の周りを無数の風が渦巻き、砂を舞い上げた。その風は徐々に熱を帯び炎に姿を変えた。
炎は阿修羅を龍の如く飲み込み天地貫く火柱に変わった。
ゆっくりと火柱の端が地に降りてきて阿修羅の姿を露(あらわ)にした。
骸骨の面に黒きマントとフードを目深にかぶり、手に巨大な鎌を有する姿はまさに"死神"であった。
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