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『ドンッ』 という音と共に何かが落ちてきたのだ。 私にはそれが何なのか始めはわからなかったが目を凝らしてみればそれはどうやら人のようだった。 彼……?が落ちてきたその衝撃音のおかげで魔物は逃げて行ったけど私はまだ腰が抜けて立てないでいた。 そのままの状態でどのくらいの時間が過ぎたのだろう…… 不意に向こう側に動きがあった。 振り向いて此方にゆっくりと歩いてきたのだ。 やっとのことで岩づたいに立つことが出来、お礼を言おうとしたのと同時に相手の口が開いた。 開口一番……私は絶句というより訳が分からずに馬鹿みたいに口を開けて固まってしまった。 「助けてあげたからさ……生命くれないか?」
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