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前田 「なぁキャプテン」
前田が休憩中に鈴木に話し掛ける。
鈴木 「なんだ?」
前田 「俺達黙々と筋トレばっかやってるけどよ、打順とかどうするんだ?」
山田 「俺も思っていた」
山田会話に参加。
鈴木 「そういや決めてなかったな。じゃあ今から決めるか」
こうして緊急的に打順決めが始まった。
鈴木 「4番は俺だ」
新井 「えーずるいよ」
前田 「俺だろ」
鈴木 「いや、パワー的にどう考えも俺だろ」
4番をめぐって話し合いが続く。だがこれじゃキリがないと思った山田が仕切り始める。
山田 「じゃあ実戦練習で1番打てる奴が4番でどうだ?」
前田 「なるほど、ナイスアイディアだ」
鈴木 「んじゃ早速始めるぞ」
………
山田の指示のもとピッチャー神崎と、キャッチャー山田のみ守備についた。
神崎 「本気で投げていいの?」
山田 「あぁ、本気で投げてくれ」
そう言った瞬間神崎の目は輝き始めた。
山田 「球種は?」
神崎 「えっとねー、超はえーストレートと、魔球が2つと、カーブ、フォーク」
山田は耳を疑う。
山田 「ん!?魔球!?」
神崎 「そう。分身すんのと、横にギザギザで揺れる魔球」
山田 「…わかった。とりあえず投げてくれればわかる」
山田はサインを決め、とりあえず4番決定戦を始める事にした。他の選手達も休憩がてら見学することにした。
山田 「じゃ始めよう。ルールは神崎が本気で5球投げるから何発打てるか、で決めよう」
前田 「それじゃ俺から行くぜ」
山田 (ホントに魔球が投げれるか確かめてみるか)
山田は分身魔球のサインを出す。
神崎 「へっへー、見て驚くな」
神崎は第一球を投げた。ボールは2つに分身してミットに収まった。前田は見送る
前田 (あれ?今ボールが2つに見えた。いや気のせいだ。練習のしすぎで疲れてるんだ)
山田は再び分身魔球のサインを出す。
神崎 「おりゃあ」
ボールは再び分身してミットに収まる。前田はまた見送る。
前田 「なぁ、今ボール2つなかった?」
山田 「信じられないが2つに分身していた。しかもミットの手前でくっついた」
山田は冷静な口調で言った。
鈴木 「何ぃ!!お前魔球が投げられるのか!?」
神崎 「うん、投げれる」
野球部一同は驚く。
神崎 「さぁ続きいくよ」
この後も分身魔球のみ投げて、前田を完封した。
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