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山田 「次の人」
新井 「あんなの打てねぇよ」
新井は意気消沈していた。
山田 「おーい神崎。普通の球でやるぞ」
神崎 「いいよー」
新井 「えっ、じゃあ打てる」
2番手新井の番が始まった。山田は速球のサインを出す。
神崎 「打てるかなー?」
神崎は投げた。その球は160キロは出ていた。だが新井は簡単に打つ。ヒットの当たりだ。
神崎 「えっ!」
新井 「へっ、俺に速球は効かないよ」
新井は速球に対して強い打者なのだ。
山田 「いとも簡単に打ちやがった。ならば」
山田はフォークのサインを出す。しかし神崎の投げたフォークは落差が少ししかなかった。
新井 「おりゃ」
新井はおもいっきり振った。空振りだった。
新井 「あれ?」
続いてカーブを投げた。これもあまり変化しない。それも新井は空振りする。
山田 (なるほど。コイツは変化球に弱いな。…大丈夫なのか?)
そのまま新井は4、5球目も変化球を投げられ、それらも空振りする。結果1球だけ打てた。
神崎 「まだまだだね」
新井 「くっそー、次は打つ」
山田 「最後、キャプテン」
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