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鈴木 「よっしゃー、俺の番だぜ」
気合いMAXで鈴木が飛び出る。
鈴木 「魔球投げてみやがれ!」
神崎 「なぁにぃ」
山田 「それじゃリクエストに答えてやるよ」
山田はまだ見ぬもう1つの魔球、ギザギザ魔球のサインを出した。
神崎 「よし」
神崎はギザギザ魔球を投げた。その変化はかなり大きく、幅は2メートルくらいはあった。
鈴木 「うぉりゃあ」
鈴木はフルスイングした。だが空振りだ。
神崎 「どうだ」
鈴木 「くそ、なんだあの玉は」
山田 「2つ目の魔球だよ。俺も初めて見た」
山田はひたすら冷静だ。
鈴木 「もう1回投げろ。絶対打つ」
神崎 「へっへー、打てるもんなら打ってみなよ」
山田も再びギザギザ魔球のサインを出す。神崎は喜んでギザギザ魔球を投げた。
鈴木 「居合い…」
鈴木は目をつむった。
鈴木 「ふん」
鈴木は目をつむったままバットを振った。会心の当たりでボールは飛んでった。
神崎 「うそぉ」
山田 「マジかよ」
ならばと山田は分身魔球のサインを出した。神崎も頷き、分身魔球を投げる。しかし鈴木は同じ目をつむる打法で分身魔球を打った。
神崎 「そんな…馬鹿な」
高校入学後早くも挫折を味わう神崎投手。
鈴木 「心の目に捉えられないものはない」
なんかかっこよくきめるキャプテン一塁手鈴木。そしてそれを見ていた開いた口がふさがらない見学者達。
山田 「このチームは…強いぞ」
鈴木 「4番は俺だな」
山田 「そうだな。文句無しだ」
山田だけでなく皆納得する。
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