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矢田 「みんな、5月の第一土曜日に練習試合やるぞ」
練習している中、矢田が急に来て言った。
山田 「突然ですね、明後日じゃないですか」
前田 「ホント突然だな」
矢田 「本校でやるから。朝7時集合。じゃあそう言うことで」
矢田は去っていった。
鈴木 「明後日か、燃えるぜ!!」
山田 「だな」
小牧田 「ってか相手わかんないじゃん」
………
練習試合当日
矢田 「はっはっはっ、相手チーム言い忘れてた」
皆呆れる。
矢田 「ゴメンて、相手は縁馬高校だ」
神崎 「縁馬…?」
山田 「去年の地区予選ベスト4の強豪だよ」
前田 「詳しいな」
山田 「まぁいろいろ他校は調べてるよ。おそらく新しくできた俺らのデータをとるために試合を挑んできたんだろ」
鈴木 「へっ、返り討ちにしてやるよ」
そして縁馬高校の野球部がやってきた。
平山長男 「誰が1番上手いんだ?」
山田 「多分だが、ショートの松本って奴だ。走、攻、守備えた県内でもトッププレーヤーだ。しかも2年らしい」
平山長男 「2年…か」
縁馬高校のキャプテン相馬が近づいて来た。
相馬 「あの…そちらは9人?」
山田 「そうです」
相馬 「そうですか、どもども」
相馬が戻っていく。
山田 「データ収集か」
平山長男 「礼儀正しい人だ」
山田 「あれは縁馬のキャプテンの相馬だよ。かなりの練習好きらしい。ポジションはキャッチャーだったかな」
平山長男 「あの人のリードから打つってことだな。おっと、そろそろ試合始まるな」
そして練習試合が始まった。
一同 「お願いします」
先行は縁馬となった。
山田 「神崎、魔球は投げるなよ」
神崎 「えー!どうして?」
山田 「相手の目的はデータ収集だ。へたに持ち玉を見せることもない」
神崎 「わかったよ。でもただの速球が速い投手になっちゃうよ」
山田 「いや、十分だろ。初回は全てストレートをなげろ。ストレートを見せ付けてやろう」
神崎 「へへっ、オッケー」
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